海外旅行 クレジットカードの為替レートは本当にお得なのか?
いまや海外旅行の買い物でクレジットカードを使うのは当たり前になってきたという気がします。私もクレジットカードを1枚ももたずに海外旅行へ行くのは不安ですし出来ません。今回は、クレジットカードの利用を外貨両替比較で視点でみてお得かどうかをまとめてみました。
海外旅行でクレジットカードを使うメリット
海外旅行でのクレジットカード利用には以下のメリットがあります。
- 現金をもたずにすむので安心
- ポイントもつく
- 空港ラウンジの利用
- 海外旅行傷害保険が付帯されていて保険料節約
- 買い物時の為替レートが外貨両替よりも有利
一番最初の「現金をもたずにすむので安心」は納得です。次の「ポイントもつく」もうれしいところです。特に海外での利用ではポイントを2倍にするなど優遇するクレジットカードも多いです。
3番目の「空港ラウンジの利用」と4番目の「海外旅行傷害保険が付帯されていて保険料節約」は、ゴールドカード以上中心のメリットとなりますが、利用されている方は多いですよね。
一番最後の「買い物時の為替レートが外貨両替よりも有利」というところをもう少し掘り下げてみたいと思います。
クレジットカード 海外旅行使用時の仕組み
クレジットカードを海外旅行で使用したときは、各社所定の為替レートにて日本円に換算して処理されます。この処理方法は、各社ほぼ同じです。
所定時間の為替レート仲値(TTM)+事務手数料
TTM:仲値とも呼ばれています。大雑把に書くと101.10−101.20という感じで示される値の中間という感じになります。TTM(Telegraphic Transfer Middle rate)の略で銀行では朝9時55分頃の為替レート参考に決めることが多いようです。
これで決まっています。外貨両替の場合は、買い100円ー売り101円という具合なので、ちょっと違うのでとまどうかもしれません。事務手数料は、各社違いがあるのですが、主要国通貨では大体1.6%前後です。注意して欲しいのは東南アジアなど中心国や発展途上国の場合です。通貨によっては事務手数料が大幅に高いとるときがあります。
事務手数料は同じJCBカードでも、発行会社(楽天とかマジカルとかですね)によっても微妙に違うこともあるようです。これらの国へいくときは、事前に利用予定のクレジットカードの事務手数料を確認しておくことをおすすめします。
では、事務手数料を考慮したときのクレジットカードの為替レートを計算してみましょう。
2014年7月30日の米ドル基準レート |
102.17円 |
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事務手数料1.6% |
102.17×1.6%=1.634円 |
海外旅行買物時レート |
102.17+1.634=103.804円 |
クレジットカードでは、現金と違い外貨両替の往復手数料は考えなくてもよいのですが、片道手数料が1.6%というのはちょっと高いように感じます。
まあ、外貨両替手数料片道約20銭で済むマネーパートナーズの外貨両替・受取サービスと比較するのは酷な話かもしれませんね。
ただ、ゆうちょ銀行の外貨両替よりはクレジットカードの方がお得です。銀行両替でも銀行によってはクレジットカードのほうがお得となるケースは多いような気がします。クレジットカードの海外旅行利用には、買物以外にも「現金をもたずにすむので安心」「ポイントもつく」「空港ラウンジの利用」「海外旅行傷害保険が付帯されていて保険料節約」といったメリットもあるので、その辺との総合判断で検討すると良いという気がします。
例えば、海外での買物で100円で2円相当のポイントがつくキャンペーンを実施しているクレジットカードであれば、事務手数料を取られてもポイントでその分還元されるという考え方もできますよね。
私は、お得なレートで外貨両替した現金中心でクレジットカードを予備として持っていく使い方をしています。